2003年十勝沖地震地盤災害調査報告会が開催されました


 2004年9月2日に地盤工学会2003年十勝沖地震地盤災害調査委員会主催、地盤工学会北海道支部および北海道土木技術会土質基礎研究委員会共催による「2003年十勝沖地震地盤災害調査報告会」が、北海道大学学術交流会館において開催されました。

 昨年9月26日に発生した十勝沖地震は、十勝地方を中心に釧路地方および胆振日高地方の社会基盤や生活機能に甚大な被害を誘発しました。地盤工学会では「2003年十勝沖地震地盤災害調査委員会(委員長:北海道大学大学院 三浦清一教授)」を設置して、地震被害の実態や発生要因等に関して調査・研究を進め、これらの成果を報告書としてとりまとめました。この報告会は報告書の内容を解説するとともに、意見交換を目的に開催されたものです。報告会では、被災原因の学術的な究明や被害軽減策、また10年前に発生した釧路沖地震(1993年1月15日)後に施工された本格的な耐震対策工の効果検証などが議論されました。

【プログラム】
・地震および地震動:石川達也(北海道大学)
・地盤災害の特徴:横濱勝司(北海道大学)
・火山灰地盤の液状化:伊藤陽司(北見工業大学)、八木一善((株)地崎工業)
・道路および河川堤防の被害:西本聡(北海道開発土木研究所)
・港湾・漁港の被害:木幡行宏(室蘭工業大学)、小飼喜弘(不動建設(株))
・鉄道の被害:小西康人(北海道旅客鉄道(株))
・農地・農業施設の被害:土谷富士夫(帯広畜産大学)
・建築物・住宅地の被害:鏡味洋史(北海道大学大学院工学研究科)
・ライフラインの被害:規矩大義(関東学院大学)
・苫小牧貯油タンクの被害:吉澤耿介(苫小牧工業高等専門学校)

報告書には、地震被害写真が満載されたCD-ROMが付属しており、報告書とのセット価格で税込2,000円です。購入申込先は次の通りです。

●北海道大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻 地盤解析学分野
 TEL: 011-706-6201 FAX: 011-706-6202
 E Mail: itaya@eng.hokudai.ac.jp
● (社)地盤工学会
 TEL: 03-3946-8677 FAX: 03-3946-8678
 E Mail: jgs@jiban.or.jp
 URL: http://www.jiban.or.jp/



[▲土質基礎研究室TOP] [▲北海道開発土木研究所TOP]