韓国建設技術研究院と「寒冷地における地盤工学セミナー」を開催しました韓国建設技術研究院(Korea Institute of Construction Technology)地盤研究部との地盤工学セミナー参加のため、2004年10月12〜15日の日程で韓国を訪問しました。このセミナーは、2004年6月1日に韓国建設技術研究院地盤研究部の首席研究員 金 玲鎭博士(Young-Chin, Kim, Ph.D.)が当研究所を訪れた際に、研究交流の申し出があり、「寒冷地における地盤工学セミナー(The seminar on geotecnical engineering in cold regions)」を開催しお互いの研究を説明、討論する機会を持つことになったものです。当方からは西川構造部長、西本土質基礎研究室長、泉澤土質基礎研究室研究員の3名が参加しました。
韓国建設技術研究院は、構造、地盤、道路、水資源、建設環境、建築、工事品質の管理、およびデジタル工事情報の収集と発信など広い分野で建設技術に関わる研究を行なっている公的機関です。1983年に開院し、1999年に国立建設試験場と統合しました。研究院はソウルから地下鉄で1時間ほど郊外に行った高陽市(Goyang)の一山(Ilsan)という、いわゆる韓国では「新都市」と呼ばれるソウルのベッドタウンにあります。 金博士は地盤の凍上を専門に研究しており、10年ほど前に1年間北海道大学低温科学研究所に留学した経験があります。現在、韓国国内の凍結深マップの作成を目指しています。
共同セミナーでは、西本室長と泉澤研究員が土質基礎研究室で取り組んでいる冬期土工と凍上に関する研究について発表し、加えて西川構造部長が日本の新しい凍上試験法の制定の背景について解説を行いました。韓国建設技術研究院からは金博士が凍結土の物理的性質について説明しました。発表内容は以下のとおりです。 ■Experimental Studies on the Uniaxial Compression Strength, Unfrozen Water Contents and Ultrasonic Wave Velocity of Frozen Soils ■Background of New Designation for "Test Method for Frost Susceptibility of Soils" of The Japanese Geotechnical Society ■Quality Improvement of Earthwork in Winter ■Outdoor Frost Heaving Test Using Open Pit
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