「基礎構造物の現場載荷試験法セミナー」を開催しました土質基礎研究室では、7月1日(金)に「基礎構造物の現場載荷試験法セミナー」を当研究所講堂において開催しました。 基礎構造物の性能規定化に伴い、必要に応じ現場載荷試験を有効活用し基礎の設計法を検証することが今後重要となります。そのため、建設技術者は基礎の現場載荷試験の正しい実施法や解析法、さらに新たに開発された試験法についても理解する必要があります。また、載荷試験が杭の性能検証法として積極的に用いられるためには、試験の低コスト化、試験時間の短縮、試験方法の簡易化などへの対応が必要となります。 本セミナーは、北海道の橋梁設計施工技術向上のため、北海道開発局をはじめとする公共事業に携わる建設技術者の方々が、基礎構造物の現場載荷試験法に関するりかいを深めるとともに意見交換の場として開催したものです。 セミナーでは、「杭の鉛直載荷試験方法・同解説 −第1回改訂版−」(地盤工学会基準)を執筆した金沢大学大学院の松本教授が、各種載荷試験方法とその役割について説明しました。松本教授からは、「杭の荷重〜変位関係を求めるには原位置試験、室内試験、解析的手法などがあるが、精度よく求めるには載荷試験が現在のところベストである。性能規定化を見据えると基準式より現場載荷試験を有効活用するべきではないか。そのためには載荷試験の結果を合理的に設計に反映できるシステム(法的根拠)を整備する必要がある。」と説明がありました。 土質基礎研究室の福島主任研究員は、平板載荷試験の活用と試験結果解釈の留意点について、現場から寄せられた技術相談の事例を交えて解説しました。また、平成14年度に改訂された「道路橋示方書(W下部構造編)・同解説」の直接基礎底面地盤の極限支持力算定式に導入された寸法効果補正の考え方を説明しました。 ジャパンパイルの小嶋主席研究員からは、新しい載荷試験方法である鉛直衝撃載荷試験とその活用事例、さらには土質基礎研究室と共同研究を行っている水平衝撃載荷試験について説明がありました。 本セミナーには、北海道開発局などの行政機関や設計コンサルタントおよび施工会社の技術者110名の参加があり、今後性能規定化に対応するため、どのように現場載荷試験を活用していくべきか質疑応答・意見交換が行われました。 ■プログラム
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