「第12回 土と基礎に関する若手勉強会」を開催しました


 土質基礎研究室では、9月28日(水)に「第12回土と基礎に関する若手勉強会」を開催しました。今年は『新工法・新技術』のテーマに対して北海道開発局の各開発建設部の若手技術者12名が参加し、議論が行われました。

 この勉強会は、当研究室から一方的に土と基礎に関する研究成果を参加者に説明するものではありません。各開発建設部から推薦を受けた若手技術者が現場の施工事例、課題、新しいアイデアなどについて発表し、参加者全体で意見交換するものです。

 本勉強会の目的は次の3項目です。

  1. 若手技術者の技術力向上
  2. プレゼンテーション能力の向上
  3. 若手技術者間および土質基礎研究室との交流、情報の共有化

 発表者は、発表内容について、工法の内容、問題点、苦労したところ、現場で実施した対応策、議論したい内容をまとめ当研究室に提出します。それを全発表者および当研究室の担当者が事前に目を通し、質問や意見を提出します。発表者はその意見をもとに発表内容を組み立て発表に臨みます。したがって、この時点で自分のテーマについてかなり理解が深まっているはずです。勉強会当日は発表に対して、素朴な質問や手厳しい質問が浴びせられ、発表者と土質基礎研究室担当者を含めた参加者で討論が行われました。

 今年は、初めての試みとして、優れた発表を行った発表者を表彰することにしました。これは、発表の分かり易さや質疑に対する応答などを審査し、今後の発表技術の向上につながることを期待するものです。表彰者は以下のとおりです。

○最優秀賞(1名)

「郷土種による法面緑化について」
網走開発建設部 遠軽道路事務所 島影 和也

○優秀賞(2名)

「旭川紋別自動車道における法面緑化について」
旭川開発建設部 旭川道路事務所 本間 美和子

「幌富バイパス軟弱地盤対策『カードボードドレーン+補強土工法』について」
留萌開発建設部 遠別道路建設事業所 渡邊 周市


■プログラム

【軟弱地盤に関する研修】
「泥炭性軟弱地盤に関する最近の話題」

【第1セッション】
杭・法面緑化

【研究所見学】
遠心力載荷試験室

【第2セッション】
軟弱地盤対策(配合試験・軽量/載荷盛土・補強材併用)

【第3セッション】
軟弱地盤対策(地盤改良)

発表者のプレゼン資料は力作が多く、日頃の多忙な業務の中でプレゼンテーション能力の高さがうかがえました。

写真 発表の様子


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