「第7回地盤改良シンポジウム」で優秀発表者賞を受賞しました2006年10月31日と11月1日に「第7回地盤改良シンポジウム」(主催:日本材料学会、協賛:地盤工学会、土木学会)が関西大学千里山キャンパス(大阪府吹田市)で開催されました。寒地地盤チームでは4編の論文発表を行う機会を得ましたのでシンポジウムの内容について報告します。 近年は地盤改良の重要性が各所で高まりつつあります。従来の用途に加え、地震による地盤災害の防止や土壌・地下水汚染の対策などにも地盤改良技術が広く適用されています。しかしながら、数多くの地盤改良技術の効果に関する適正な評価方法については、現在でも必ずしも明確にされているとは言えません。近年は極めて多様な手法の開発と適用がなされており、さらに材料的にも新しい形態・特性への展開が見られているところです。地盤改良シンポジウムはこのような状況から、1994年より隔年で開催されているものです。 寒地地盤チームでは、軟弱地盤対策について調査研究を行ってきました。最近ではコスト縮減や事業のスピードアップの観点から、新工法の泥炭性軟弱地盤への適用性、深層混合処理工法の改良率低減、杭基礎の合理的設計手法などの研究に取り組んでいます。今までも研究成果を本シンポジウムで発表を行ってきました。 今回のシンポジウムでは、54編の一般論文発表と元土木研究所の三木博史氏による特別講演「地盤改良技術の最近の動向」が行われました。シンポジウムのプログラムは以下のとおりです。 10月31日(火)
11月1日(水)
寒地地盤チームが発表した論文は、以下のとおりです。このうち、橋本研究員が35歳未満の研究者を対象として設けられた優秀発表者賞を受賞しました(写真−1、2)。
論文発表は、杭基礎や地盤改良工法の新技術・新工法のほかに、地盤環境、リサイクル材料などに関わる幅の広いものでした。最近は特に環境地盤工学の分野の発表件数が増加しているようです。 泥炭性軟弱地盤が広く分布する北海道では、建設事業を行う際に地盤改良が重要となることが多々あります。寒地地盤チームでは、建設コスト縮減や自然環境に配慮した安全で合理的な軟弱地盤対策について今後とも取り組んでいきます。
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