近年、北海道では一部の補強土壁について、施工中もしくは施工後に壁面パネルが壁前方へはらみ出す、あるいは壁面パネル間で段ズレするなどの事例が見受けられました。
変状する要因は地震などの自然災害のほかに、不適切な盛土材の使用や排水処理不良などといった人為的なものもあります。人為的な要因を解決するためには、受発注者の補強土壁に対する認識不足や情報共有不足を解消する必要があります。
補強土壁チェックリストは、補強土壁の構築に際して受発注者間における協働関係と対話を促すことを目的とした必要最低限の知識や留意事項などを相互確認するリストです。
補強土壁の品質管理は道路詳細設計照査要領や道路・河川工事仕様書に従って実施されますが、補強土壁チェックリストは、これらの仕様を補助する位置づけとして、北海道開発局道路設計要領(擁壁)や特記仕様書に目的や運用方法が記載されています。
補強土壁チェックリストは、北海道開発局、北見工業大学、寒地土木研究所が連携し、北海道開発局での試行を経て整理されたもので、
で構成されています。
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