平成23年6月28日に寒地土木研究所講堂において、「第2回次世代地盤改良技術に関するワークショップ」を公益社団法人地盤工学会北海道支部、公益社団法人土木学会および一般社団法人資源・素材学会北海道支部の後援を得て開催しました。68名の参加がありました。
二酸化炭素の排出削減を進めていく中で、製造時に温室効果ガスを多く排出する建設資材の使用を減少させ、より環境負荷の少ない新技術を適材適所で使用することが求められています。また、埋設管の埋戻し等、地下に埋設される場合が多い地盤構造物は、その維持管理・更新が困難であることから、省メンテナンス技術が求められています。このような状況の中で、微生物機能を利用した次世代の地盤改良技術に関する研究開発が、欧米を中心に研究が進められており、実験室段階では不均質ではあるものの砂を固化させるレベルに達しています。
土木研究所では、平成21年度から土質・振動チームと寒地地盤チームが分担して微生物機能を利用した地盤改良技術の実用化を目指して研究を行っています。
ワークショップのプログラムは以下のとおりでした。
微生物機能を利用した地盤改良技術を実用化するためには、自然界に存在する微生物の天敵、地盤中の水分や温度の影響など解決しなければならない課題があり、今後、各機関や生物学などの異分野の方と連携しながら研究を進めていきたいと思います。
ワークショップの様子