主な研究内容

主要研究

大地震時の道路盛土の機能確保に関する研究(R4〜R9)
  (土質・振動チーム、地質チームと分担して実施)

泥炭地盤上の道路盛土の地震被害

近年の大規模な地震では、盛土部の損傷が道路交通機能に大きく影響を与えた事例が多く、特に、高盛土、谷状地形盛土、泥炭地盤に築造された盛土に甚大な被害が発生しています。寒地地盤チームでは、道路盛土の地震時の変状形態、変状程度による道路機能の影響を明らかにした上で、弱点箇所抽出技術、耐震補強技術を開発し、既設道路の耐震性向上に資する研究を行っています。

多様な土質に対する液状化の予測技術に関する研究(R4〜R9)
  (土質・振動チームと分担して実施)

火山灰質土による谷埋め盛土の液状化被害

平成30年北海道胆振東部地震では、札幌市内などで火山灰質土による谷埋め盛土で深刻な液状化被害が発生しました。他の地域でも過去の地震により火山灰質地盤の液状化被害が確認されています。北海道に広く分布する火山灰質土は生成過程の違いにより一般的な砂質土とは力学特性が異なることから、寒地地盤チームでは、火山灰質土の液状化に対する抵抗強度を適切に推定する手法の研究を行っています。

融雪期に多発する土工構造物損傷の軽減技術に関する研究(R4〜R9)

融雪が一因で発生した土工構造物の被害

積雪寒冷地においては、融雪期に土工構造物(道路盛土・切土法面)の大小の損傷が多発し、道路機能の維持・更新および安全・安心な社会活動を支える上で課題となっています。寒地地盤チームでは、積雪寒冷地特有の堆雪・融雪や凍上、またそれらの複合的作用に起因する土工構造物の損傷等のメカニズムを明らかにし、被害を軽減・防止するための研究を行っています。

施工工程データを用いた生産性向上技術に関する研究(R4〜R9)
  (先端技術チームと分担して実施)

衝撃加速度測定装置による品質管理

少子化、人口減少などの社会的課題の解決のため、寒地地盤チームでは生産性向上や省力化に関する研究にも取り組んでいます。本研究では、迅速、簡易、安価に盛土やセメント安定処理土の品質管理が実施できる衝撃加速度測定装置を用いた方法を路盤や多工種の品質管理へ適用拡大するための研究を行っています。それと並行して、近年のICT技術の目覚ましい発達を踏まえ、衝撃加速度測定装置のデジタイゼーションについても取り組んでいます。

重点研究

火山灰質地盤における杭基礎の液状化対策の合理化・高度化に関する研究(R2〜R4)

火山灰質土は生成過程等の違いにより一般的な砂質土等とは力学特性が異なることが問題となっています。このため、火山灰質地盤の液状化および杭基礎の挙動を反映した合理的な液状化対策技術に関する研究を行っています。

盛土構築における不確実性を考慮した軟弱地盤変形対策手法に関する研究(R4〜R6)
  (施工技術チーム、先端技術チームと分担して実施)

沖積粘土とは異なる工学的特性を有する泥炭性軟弱地盤上に盛土を行うと、盛土周辺に大きな変形が生じることが工事現場で問題となっています。このため、盛土構築に伴う周辺地盤の変形量を簡易及び精緻に予測する手法を提案するための研究を行っています。

積雪寒冷環境に構築された補強土壁の性能評価に関する研究(R3〜R5)

積雪寒冷環境で構築された既設補強土壁の変状事例が顕在化しています。そこで、積雪寒冷環境で構築された変状補強土壁の維持管理に資する性能評価基準の提案を目的とした研究を行っています。

基盤研究

不良土、特殊土等で築造する盛土の品質管理手法の研究(R2〜R4)
  (施工技術チーム、先端技術チームと分担して実施)

工事現場で発生する不良土や特殊土を固化材で改良する方法のひとつとして、固化破砕土に改良する方法があります。固化破砕土により盛土を施工する場合の品質管理方法を提案するための研究を行っています。

橋梁基礎の洗掘危険度評価手法に関する研究(R2〜R4)

近年、橋梁が架かる河川の急激な増水の頻発により、橋台基礎や橋脚基礎の洗掘災害が多発する傾向にあります。そこで、洗掘を受け易い橋梁を事前に抽出できる手法を提案するための研究を行っています。

積雪寒冷地における植生管理技術に関する研究(R4〜R6)

のり面に繁茂する大型植物は、歩行者や車両などの通行の障害となるため、維持管理上の問題となっています。また、近年の異常気象により、のり面緑化用に供給される種が不足するという課題もあります。このような植生管理に関する課題の解決に向けた研究に取り組んでいます。

アスファルト廃材の盛土材料への利用に関する研究(R4〜R6)

アスファルト廃材のストックが地域によっては余剰となっていることがあります。このため、このアスファルト廃材を盛土材として活用するための研究を行っています。

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